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秋も深まったある日、いきなり『12月13日、藍の沼へ来てください』という手紙が送られてきた。場所を記した地図まで同封されていた
小夜子は、突然の誘いに戸惑い、しかも日付けまで指定していることに憎らしいような気持ちになり、しばらく返事を書かなかった
本当はどんな人かわからないし危険なのだ
そうは思ったけれど小夜子は、その人、スナフキンのことが信じられた
いつも誠実な言葉で何かを語ろうとしている人に思えた
その文章の綴られ方、一言一言の使い方・・・
もし最初の手紙に、《とても美しい沼です》と書いてあったら、そう信じられなかっただろう
何よりも夢の中で父親に教えてもらった、その場所をこの目で確かめて見たい
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