† 透明な芯 †

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チャリン カラカラカラッ 「ただいま、お母さん」 「あらっ小夜子かい、お帰り、ひと月もどこに行ってたの」 化粧しながら、持っている手鏡に写った小夜子に問いただすように言い、鏡越しに表情を確認した みずみずしい豊かな笑顔だった ほっと安堵したその時、深みのある透き通った声が聞こえた 「まだいいかな」 (えっ) 思わず振り向く美奈子 小夜子の後ろに若い男が立っていた 「こんばんは、こう言いながら来店したお客さんにはお銚子 1本サービスなんですかぁ」
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