† 透明な芯 †

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(時郎さんなの?) 美奈子は胸が高鳴るのを感じる 声だけではない、その姿、ニヒルな笑顔までもが時郎にうりふたつなのである 「さあ入って竜太さん お母さん紹介するわ、お友達の神谷さんよ 旅行中はずっと竜太さんの経営している旅館で、お世話になっていたの」 「はじめまして、素敵なお店ですね。何か懐かしいような雰囲気で好きだなぁ」 と言って竜太は人なつっこい笑顔を振り撒く 「はっ初めまして、小夜子の母と申し上げます」 思わずとんちんかんな挨拶をしてしまった 「あ~っお腹空いたぁお母さん何か作ってよ」 久しぶりに会う甘えん坊の小夜子がいとおしい
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