† 透明な芯 †

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「竜太さんは今夜、駅前のホテルに宿泊して明日二人で湖に行こうと思ってるんだ」 美奈子はドキリとした 「だっだめよ、湖に行く道は、まだ雪が多くて危ないわ。それともし良かったら家に泊って貰いなさいよ、ね」 「いいの?お母さんありがとう」 「あちらではお世話になったんでしょう」 「すいません、いきなり来てご迷惑では」竜太は、はにかんだ その話し方、仕草までもが時郎なのだ 「さあそれじゃ乾杯しましょうか」 「お母さんは乾杯好きだねぇ」 小夜子と竜太が顔を見合わせクスクスッと笑う
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