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そこへ美奈子の娘、小夜子がほっぺを真っ赤にして入ってきた
「さっむ~い、遅くなってごめ~ん」
「ああ、ちょうどよかったわ小夜ちゃん、おしぼりとお通し運んで、それから・・」
「わかってるって、合田さんたちは、ぬる燗ね」
小夜子は高校を卒業してすぐ、店の手伝いをしている
19歳になっていた
娘、小夜子の生い立ちは街の人は誰もが知ってはいたが、おぞましい出来事として伝えは閉ざされていた
小夜子は、もちろんそんなことなど知るよしもなかった
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