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「さあ、準備が出来たわよ、銀ちゃん音頭取ってよ」
美奈子が指名する
銀次が、よし来たと言わんばかりに立ち上がってお銚子を高々と上げる
「では皆さんご一緒にぃ、合田さん、おめでと~」
皆も一斉に「おめでと~」と、掛け声をあげる
すぐさま、銀次が「バカ息子に、かんぱ~い」
皆も言いかけて思わず口に手をふさいだが、その指の隙間からププッと笑い声が洩れ、一気に爆笑の渦となった
「銀次おじさん、そんな事言っちゃ駄目だよ~」と小夜子が、まだ赤いほっぺを膨らます
「いやいやっ、ありがとね銀次さん、みんなありがとう今夜は私のおごりだ、どんどんやってくれ」
「やったあ」
客足も途絶え、後片付けをしている美奈子と小夜子
「あのね、お母さん」
「なあに」
「うん、いや何でもないよ~だ」
「何だね、この子は言いかけておいて」
(・・・・・)
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