第5話

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囲碁を始めたのは1週間前 なんだかわけがわからなかったけれど ”オモシロイ” と思った 市内に1軒だけある碁会所を電話帳で見つけすぐに飛び込んでみた 碁会所初対局の相手は50歳前後の作業員風のおじさん 5手くらい打ったところでいきなり 『 おい にいちゃん  おまえ囲碁しらねぇな!!! 』 『 はい  1週間前にはじめました 』 『 おいおい・・・ だってよぉ にいちゃん 1手目2-1はねえだろうよ! 』 っと言って僕が打った石を指差した 『 そこはだめなのですか? 』  『 おうよ! 星が4か所もあるのに 初手が2-1かよ・・・  その次が  2-2  2-3 だぜ・・・  そんなんじゃぁ負けるに決まってらい! 』 『 ・・・ 』 『 まぁいいや つきあってやっから 星に全部石おいてみろ 』
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