第4話

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『もしもし?湘さん?』 適度に酔った頭に、詢の声が優しく響いてきた。 「おー、久しぶり、元気だった?」 『あのさ、俺、どうしても湘さんに話さなくちゃって思って』 「ん?何を?」 とくんとくん。 詢の話が悟史くんの話だってことは聞かなくてもわかった。 『あのさ、俺、こないだ久しぶりに悟史さんの部屋に行ったんだ』 「そう」 やっぱりかと思いながら、また胸が苦しくなる。 『悟史さんさ、段ボール一杯のキャンバスを持ってきて、これって普通ゴミで捨てられる?って俺に聞くんだよ』 「ん?普通ゴミ?」 何のことか分からずに、聞き返した。 『うん、粗大ゴミか普通ゴミかって』 「ふうん」 俺は益々何のことか分からなくなった。
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