愛しい君

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愛しい君

――――――――――――――― 真っ白で何もない空間。 テーブルに書籍を広げて、肩を並べて座る男女の姿が見える。 『名前、聞いてもいいかな?』 『姫宮雫って言います。M学園の2年です』 『M学かぁ。じゃあ、僕の後輩だね。僕はM学の 卒業生なんだ。名前は佐伯優真(さえきゆうま)よろしく』 青年は優しく微笑みかけて。 『はい。よ、宜しくお願いします』 その隣で黒髪の少女が恥ずかしそうに俯いている光景。 まるで御幸が差すように光輝く2人。
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