最終章

12/18
前へ
/18ページ
次へ
同期が婚約したのを噂に聞き、狸は再びセンセイの不倫相手を探しはじめた。 センセイの携帯の通話記録から不倫相手を割り出せなかった狸は、センセイの後を付けた。ウィークリーマンションに出入りする私とセンセイを見て、驚愕したことだろう。就業後の私を待ち伏せし、泣き付いて来た。翔真さんと別れて私には翔真さんしかいないの、と。でも私は首を縦に振らなかった。 それどころか。 『奪われたくなかったら、しばらく貸して』 『え』 『私はセンセイの体だけ欲しいの』 『嫌です』
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

631人が本棚に入れています
本棚に追加