諒と…

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「お前ら席つけー。」 「ほら海紀、これ持って席戻れ。」 「わかったよぉ…。」ガチャガチャ よし、やっと収めてくれたな。 今から今日最後の魔法陣の授業だ。 HRだと思った奴は残念だったな。 __________________ 「明日は小テストするからな。復習してこいよ?」 先生出てったな。 「諒、この後何かある?」 「ん?いや、特に無いぞ?」 「それじゃあ、夕食終わってから私の部屋ね!」 何故家でなく部屋なのかというと、お互い学生寮に住んでるからだ。 「わかったよ。」 「やった♪」 跳び跳ねてると胸が揺れるんだ…。 いやぁ、眼福眼…ごほんごほん、何でもないぞ? 「よし、席つけ。HR始める。特になし、解散。」 これも毎回な? 時間は僅かに3秒さ。 担任の"榊(さかき)"先生は極度の面倒くさがりで、HR以外も全部早い。 簡単な話、怠慢教師だ。 「諒ー、帰ろー。」 「あぁ、そうだな。」 寮まではちょっと時間かかるんだよ。 大体20分くらいかな? __________________ 「また後でね!絶対部屋来てよ!!」 「あぁ、絶対に行くよ。」 海紀とはエレベーター降りてから別れた。 階は同じなんだけど、部屋が両端同士なんだ。 1つの階に80くらい部屋があって、それが40階もある寮だ。 でかいだろ? 「さて、待たせると海紀怒るからな。」 怒ると何させられるかわかったもんじゃない…。 付き合って4ヶ月くらいだけど、もう色んな事されてきた…。 「…さっさと行こう。」 思い出しただけで身震いする…。 部屋着いたな。 鍵は、っと…あった。
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