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「んー?どうした? そんなに キョロキョロして?」 気づかないうちに 前から 横へと移動していた絢斗が 不思議そうに 俺を見つめる。 「……や、今、甘い香りが」 そこまで言いかけてやめる。 言ったところで、この人数では 探し用がないのだ。 「んーん、なんでもないよ」 そう言って 微笑むと、 そうかぁ?と興味なさそうに スタスタと体育館を出てゆく。 .
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