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ギャアギャア うるさい絢斗を 置いて、玄関を出る。 小走りで 追いかけてくるや否や 今度は、何で何で の嵐。 「あーもう、うるさい黙れ。」 あまりの五月蝿さに 苛立ちを 抑えきれず、真顔で制する。 久々に キレたのを察知したのか、 隣で しゅん、と眉を下げた。 ( …なんだかんだ、俺も甘いな ) これでもか、というくらい 眉を下げる絢斗を見て、 はー、と大きな溜息をつく。 .
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