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電車に乗って 絢斗家の前に 着いた頃、機械音が途切れる 絢斗の部屋の窓を見上げる カーテンが少し揺れた 「………」 『………』 無言。 「………」 『…………なに、琉可』 苛ついた声が聞こえると、 ふっ、と笑い 用件を伝える。 「ついた、開けて。」 『おま、今何時だと 「ブチッ」』 通話を強制終了させると 塀に寄り掛かり 絢斗が 開けてくれるのを待つ。 .
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