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ダメになるクッションで、 ちゃんとダメにされつつある俺を 横目に んー と伸びをする絢斗。 「とりあえず、服買いに行くか? 金の心配はしなくていいんだよな?」 聞かれたので こくり、と頷くと 絢斗は せかせかと準備を始める 母さんと離婚した時に、 父さんからもらった通帳には 高校生では 到底使い切れないほどの 金額が毎月振り込まれている。 だから 金の心配はないのだ。 その通帳について、 父さんは誰からとは言わなかったが おおよその見当はついている。 「ねえ、なんで、出かける準備してるの?」 不思議に思って 首を傾け 尋ねると、 いつも通りの答えが返ってきた 「はぁ、お前のその?? 天然というか、アホというか…… 」 .
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