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俺にしては 珍しいスピードで 部屋着から 唯一ある私服に着替えると 携帯と財布を持ち 絢斗の家を出た。 昼下がりの午後なのに、 夏の日差しが暑い。 隣を歩いている絢斗は 電車に乗っている間でさえも パタパタとシャツの胸元をゆらしている。 高身長が ふたり並ぶと、圧巻なもので 車内の視線は 自ずと集まる。 ゆるゆるの開襟シャツと ゆるゆるのパンツを履く俺と比べて、 絢斗は 真っ白なTシャツに 洗い立てのジーンズを履いている。 ( 絢斗は 服も中身もしっかりしてるなぁ ) ぼやーっと、そんなことを考えていると 目的地に着いた。 .
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