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それから、午後の授業は いつもどおりに 旧校舎の監視。 (……やっぱり 誰も通らない。) 今更ながら、机の落書きは 幻だったかのような気もしてくる。 でも、鉛筆と…返事、 それと………あの香り。 確かに、誰かがいた形跡。 「…幻じゃ……ないよね」 そう独り言を漏らすと同時に 終業のチャイムが鳴る。 .
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