17/22
前へ
/176ページ
次へ
「………ね、話聞いてた?」 素っ頓狂な返事をする絢斗に対し、 少しの苛立ちを感じながらも 努めて 優しく尋ねる。 「へ?うん。だからー……」 長々と続いた絢斗の持論によると、 毎回寝てる間にくる返事の相手は 毎回寝てる俺に会っている、と。 結果的には、俺は寝ていたとしても 机の君 とお会いしているのでは? という、訳がわからないものだった。 「……うん。俺は 机の君を 見たことがないよ?」 .
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121人が本棚に入れています
本棚に追加