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「………ね、話聞いてた?」
素っ頓狂な返事をする絢斗に対し、
少しの苛立ちを感じながらも
努めて 優しく尋ねる。
「へ?うん。だからー……」
長々と続いた絢斗の持論によると、
毎回寝てる間にくる返事の相手は
毎回寝てる俺に会っている、と。
結果的には、俺は寝ていたとしても
机の君 とお会いしているのでは?
という、訳がわからないものだった。
「……うん。俺は 机の君を
見たことがないよ?」
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