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急に 邪険に扱われたことが 気に障ったのか、ムッとした表情を 見せ、ふん と鼻息荒く 前へ向いた。 ( ………単純なやつ。) 絢斗の態度に ふっと鼻で笑うと、 そのまま 窓の外に目を向ける。 頬杖をつきながら、窓の隙間から そよそよと吹く風を 顔に感じる。 眩しすぎる太陽の光に 不意に視線を落とし、旧校舎への 渡り廊下を見つめる。 ( ……ん?窓、あいてる? ) .
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