机文通、始めました

４

よーく目を凝らして見ると、
カーテンが揺れ、窓が開いているのが
はっきりと わかった。

「閉めた…よ、な」

誰にも聞こえないくらいの声で
つぶやき、自分の行動を思い返す。

……確かに、あの教室を出る前に
窓を閉めて出てきた。

だから、今あの教室の窓は
開けられるはずがない。
俺は 現校舎の教室に居るのだから。

窓が開いている可能性は ただ一つ。

ーーーーーダレかが いる。

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