21/22
前へ
/176ページ
次へ
「ーーーじゃあ、橘。 読んで」 チッ と小さく舌打ちをし、 窓から 教科書に視線を移す。 ガタッと乱暴に立ち上がると、 母親譲りの 流暢な英語で 当てられた文を スラスラと読む。 読み終えて、再び視線を戻すと 教室の窓は閉まっていた。 ( ……タイミング、悪すぎ。) は っと短く息を吐き出すと こんなにも 必死な自分に笑えた。 .
/176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121人が本棚に入れています
本棚に追加