第12話 爆弾……

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震えがどんどん大きくなっていく…… 怯え方が尋常じゃない。 俺は美優の手をギュッと握った。 「お父さんが側にいるから大丈夫だぞ。」 祈る想いで声を掛けた。 人間というものは夢の中でも周りの声は耳に入っている。 以前にも書いたことだが、『寝言に返事をすると脳が休まらないから返事をしてはいけない。』と言われている。 だけども……悪夢を見ているよりはマシだと思ってしまう自分がいる。 夢の中でも俺の存在に気づいてくれれば、安心してくれるはず…… そう思って、美優がこうなるとついつい声を掛けてしまうのだ。 だが……今回はいつもと様子が違った。
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