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「痛いの痛いのとんでけ~」
美優は満面の笑みで『とんでけ~』と手を振りかざした。
前にも……美優が小さい時にこんなことがあったな……
それは美優が母親がいないことに疑問を持つ年頃になって、「ママは天国にいるんだよ。」という話をした時のことだ……
本当に美優が幼児化してしまっている。
そう感じさせる行動だった……
美優の取った行動に、俺は自分の感情を制御することは出来なかった。
俺は美優をギュっと抱き締めた。
「どうしたの?
パパ?まだ痛いの?」
そう言うと美優は一生懸命に俺の背中を擦っていた。
俺は涙が止まらなかった……
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