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待合室で待っている間、ちゃんと医師に手紙が届いているのか心配でドキドキしていた。
「坂東さんどうぞ。」
美優が呼ばれ、俺も一緒に着いていく。
医師はフラッシュバックによる錯乱を避けるように慎重に事を進めてくれた。
おそらく、ちゃんと手紙が渡ったのだろう。
診察が終わると、ちょうど今朝、月に1度の日が来ていたということも判明し、心配は無いようであった。
……結局、あの日に何があったのかは分からず終いだが、最悪の自体は避けられた。
ただ、何かがあったのは間違いないだろう……
……誰かが美優に言ったあの言葉。
誰が言ったのか分からないが、仮にふざけて言った言葉だとしても度が過ぎているし、それはもはや言葉という『凶器』に過ぎない。
それに……本当に、果たしてそれだけで済んだのか?
何があったのか分からないということが……恐怖でしかない……
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