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魔女はじぃっと不満げにアナザーを見つめた。
「大体、そう申すそなたもわらわと大差ない格好ではないか」
「うっ」
明らかに怯んだアナザーが着用していたのは――
（……『危険な谷間』、だったか、あれは）
確かそんな名前の装備品が、女型のアナザー専用で出回っていたはずだ。
（成程、あの仮面以上に男が装備してはならぬものだ……）
下の装備も上と大して変わらない、防具どころか防寒具としても役に立たなさそうな代物だった。
「し、仕方がないんです私は、まだ下っ端で装備がよくないんですっ！ というかこれ、クルーデリス様のご褒美ガチャから出てきたんですけど！」
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