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「――ならばわたしは、ここでお前たちの土産話を待っていることにしよう」
「任せて下さい」
アナザーはどん、と男らしく胸を叩く。
「必ず、オレたちがクピドゥス様が真の魔女だって証明して見せますから。大船に乗った気で、クピドゥス様はここでノードゥス様と待ってて下さい」
「ああ……分かった。楽しみに待っている」
頼んだぞ、と彼女は鮮やかな微笑と、惚けて何も言えぬ男と
「――く、クピ様!」
「私も活躍します、クピドゥス様!」
と勝利への意欲を新たにしたアナザーたちを残し去って行った。
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