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自分には至らないところがある
と彼が自白してた通りで付き合
ったからって何も変わらないの
は、おかしいと感じていた。
「普通であれば短所って、直す
べきじゃないですか? なのに彼
と話しても、ただ一方通行で」
「そうね、所詮は妾たちも同じ
ようなものよ? 濁醪臭い昴流を
からかってやっては、後から視
る視線が やたらとキツいもの」
奥の縄梯子から血相悪くして降
り、ズカズカとやってきた。
「ふーん、僕はそんな風に君に
胸中で思われていたのか……。
どういうことか、要説明を!」
暫し時間をくれと、汐麹真澄を
一人、いや、ちょっと待てよ?
正しくは二人を残して凸凹コン
ビは場を離れたことになる。
外観から見たら、ただの古い別
荘なのにユニークな置物が山の
ように積む位、ぞろりと揃って
いるのは気のせい、だろうか。
ひとつでも部屋に飾りたいな。
「よぅ、新米の鉛か面皰?」
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