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Oside
O「このまま連れていきます。」
「分かりました。」
O「行こう?」
S「…………………(コクン)」
O「君の名前は?」
S「…………忘れた。」
O「だったらオイラがつけるね?それじゃあ……“翔”はどうだ?」
S「“翔”?」
O「ああ。もう籠の中の鳥じゃない。自由に大空を羽ばたいて良いの。」
S「……そんなの嘘だ。本当の姿を見たら、檻に入れるんだろ。」
O「……もしそうしたら……俺を殺しても良いよ。」
S「え!?」
O「……オイラを信じて?少しずつで良いから。」
S「…………………(コクン)」
それっきり二人はなにも話さなかった。
「我が家に帰るか」
O「おう!」
S「…………はい。」
蒼は翔が離れないように力強くてを握った。翔は答えるかのように握り返した。その事が分かって蒼は笑みが出た。
そして家に着き、その家の大きさに唖然した。
S「で、でかい……」
O「そうか?まぁ、オイラは慣れてるからね。」
「取り合えず、翔の部屋が出来るまで蒼の部屋にいなさい。」
O「わかった。行こう、翔ちゃん」
S「うん。蒼くん」
二人は車の中でも手を握っていてそのまま家の中に入った。
S「外もスゴかったけど……中もすごいね……」
O「ほとんど父ちゃんのだけどな。」
S「……………………」
O「翔ちゃん?」
S「あ、ごめん。」
O「何か気になったか?」
S「いや……この絵が綺麗だなって思って。」
O「………父ちゃん!!この絵翔ちゃんにプレゼントしてもいいか?」
S「ち、ちょっと!!」
「おお。いいぞ!!」
O「だって。」
S「い、いいよ!!てか貰えないよ!」
「翔、遠慮しなくて良いんだぞ?お前はもう私の大切な娘だからな。」
S「……あの……大変申し訳ないんですけど……俺、男です。」
O「え!?そうなの!?」
S「うん。前の人が良く女物の服を着せていたから……いつの間にか女だと思われちゃって………」
前の人…………グッジョブ!!!!
だから今着てるのも女物のなんだ。似合ってる。どんな服着させようかなぁ~
。
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