第1話

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Oside O「このまま連れていきます。」 「分かりました。」 O「行こう?」 S「…………………(コクン)」 O「君の名前は?」 S「…………忘れた。」 O「だったらオイラがつけるね?それじゃあ……“翔”はどうだ?」 S「“翔”?」 O「ああ。もう籠の中の鳥じゃない。自由に大空を羽ばたいて良いの。」 S「……そんなの嘘だ。本当の姿を見たら、檻に入れるんだろ。」 O「……もしそうしたら……俺を殺しても良いよ。」 S「え!?」 O「……オイラを信じて?少しずつで良いから。」 S「…………………(コクン)」 それっきり二人はなにも話さなかった。 「我が家に帰るか」 O「おう!」 S「…………はい。」 蒼は翔が離れないように力強くてを握った。翔は答えるかのように握り返した。その事が分かって蒼は笑みが出た。 そして家に着き、その家の大きさに唖然した。 S「で、でかい……」 O「そうか?まぁ、オイラは慣れてるからね。」 「取り合えず、翔の部屋が出来るまで蒼の部屋にいなさい。」 O「わかった。行こう、翔ちゃん」 S「うん。蒼くん」 二人は車の中でも手を握っていてそのまま家の中に入った。 S「外もスゴかったけど……中もすごいね……」 O「ほとんど父ちゃんのだけどな。」 S「……………………」 O「翔ちゃん?」 S「あ、ごめん。」 O「何か気になったか?」 S「いや……この絵が綺麗だなって思って。」 O「………父ちゃん!!この絵翔ちゃんにプレゼントしてもいいか?」 S「ち、ちょっと!!」 「おお。いいぞ!!」 O「だって。」 S「い、いいよ!!てか貰えないよ!」 「翔、遠慮しなくて良いんだぞ?お前はもう私の大切な娘だからな。」 S「……あの……大変申し訳ないんですけど……俺、男です。」 O「え!?そうなの!?」 S「うん。前の人が良く女物の服を着せていたから……いつの間にか女だと思われちゃって………」 前の人…………グッジョブ!!!! だから今着てるのも女物のなんだ。似合ってる。どんな服着させようかなぁ~ 。
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