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☆★
「オイ、生徒会長サマァ!!なんなの、あの書類!ボクたちのこと馬鹿にしてんの?は?マジで潰すよ?」
バンッ!!
スゴい勢いで入ってきた奈緒に生徒会室で大量にある仕事を片付けるために勤しんでいた役員は生徒会長以外驚きに表情を染めあげ、肩を情けなく上げる。
彼を怒らせた張本人である生徒会長はドヤ顔をして
「どうだ、俺も少しは字が上手くなっただろう」
などとほざいている。
生徒会長は帰国子女というやつで長年外国にいたせいなのか英語、日本語は完璧に話せるが、日本語が全く書けないのだ。
英語を書けと言われればすらすらと筆記体で書きだすのだが、日本語を書けと言われればまるでミミズがはった後のようなひょろひょろとした字で書き始める。
高校一年のときに奈緒と同じクラスになった時、丁度ご丁寧に隣同士だった奈緒に古文のノートを見られたのが生徒会長の運のツキだった。
その時の反応は誰もが予想できる大爆笑だった。
ーーー『おまwwwそこはそんな風に訳しちゃダメだよwwつかどうしたらそんな訳になるわけよwてかてか、字汚いwww』
ーーー『なっ!!俺はそこまで字は汚くないぞ!それにかぐや姫は鬼を退治に竜宮城に行ったと書いてあった!』
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