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そう言いながら会長を椅子から蹴り落とす副会長に、椅子から落とされて大理石で出来た立派な床で頭をうつ会長。
そんな軽くシュールな光景に笑いそうになった奈緒は我慢する。
いきなりの出来事過ぎて会計と書記、庶務は口を開けたまま固まるというなんとも間抜けな表情だったが、副会長が手を叩いたのと同時に意識がこちら側へ戻ってきた。
その様子を見て、風紀もこんなことが出来るように教育しちゃおうかな…と内心思っていたりする風紀委員長だ。
「今から早く編入生を迎える準備をします。会計は担任となる予定の人間と話を付けてきて下さい。どうせ転入生はSクラスでしょう。書記は寮の空いている部屋を探してきてください。庶務は編入生についての書類を僕と一緒に作りますよ。バ会長についてはそこらへんにいる親衛隊にでも渡しておきましょう。邪魔ですし」
頭を打ったまま蹲っている情けない会長を足蹴に扱いながら、そう言いはる副会長に彼はすごい勢いで首をはち切れんとばかりに横に振る。
それほど親衛隊たちに自分の身が危険に晒されることが嫌なのだろう。
「なら、さっさと仕事をしなさい。ああ、それと風紀委員長」
「んー?なぁに?」
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