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「ほわぁ~桜がいっぱい咲いてるよ~」
私、宮野 むあ(みやの)は今日から高校生になります!
「む~?おいてくよ~???」
「あ!ゆっちゃんおいてかないで~(泣)」
橘 優衣乃(たちばな ゆいの)通称ゆっちゃんは中学校からの付き合いで私の大親友なの
「む~ってばすぐいなくなるんだから!」
「えへへ~ごめんね?桜がすっごく綺麗だったの!」
ゆっちゃんは身長165㎝の黒髪ショートで目は切れ長、鼻が高く羨ましいくらいスタイルがよくてとっても美人さん
それに比べて私の茶色髪は天パでくるくる、身長も148㎝だし目はたれ目しかも幼児体型……
(私もゆっちゃんみたいな綺麗だったら良かったな(泣))
「…む~?聞いてるの?」
「ほぇ!?ご、ごめんね聞いてなかった!」
「もう!む~は可愛いんだから、ふわふわしてたら誰かに食べられちゃうよ?」
(ゆっちゃん……)
「私は食べれないよ?」
「あー……うん、そうね」
「???」
ドンッ
「ふにゃ!?」
「うわ!」
ゆっちゃんと話ながら歩いていた私は誰かにぶつかってしまった
顔をあげた私は一瞬息をするのを忘れてしまった…
きれいに整った顔立ち、ゆるくセットされた赤茶色の髪、まさにイケメンと言われるタイプの人
(すごく綺麗な人……)
「てめぇ………前見て歩けよ」
「ふぇ!?ご、ごめんなさいぃ!」
(な、なにこの人!?怖い!ものすごく怖いよ!?顔と言葉が一致してないよ!?ゆ、ゆっちゃーん(泣))
「む~!?大丈夫??……ちょっとあんた!む~に謝ってよね!?」
「は?ぶつかってきたのはそっちだろ」
「なんですって!?」
ゆっちゃんとイケメンさんが言い合いを始めてしまった
(ど、どうしよう!)
「あー!まーなーとー!!!ここにいたのかー!って誰?知り合い?」
(…誰だろ?)
「うるせぇよ、知り合いじゃね
ぇよ」
「ふーん……俺、金森 陸(かなもり りく)ちなみに一年よろしくな?笑っ」
「わ、私は宮野むあ 一年です!よ、よろしくお願いします!!!」
「………橘 優衣乃 一年…」
「あ、こいつは白月 愛斗(しらづき まなと)無愛想だけど許してやってね?笑っ」
「………ッチ」
(し、舌打ちですか!?)
そうこれが私と愛斗くんの初めての出会いでした。
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