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金森くんと白月くんと別れて、私たちは今日から通う青蘭高校についた。
青蘭高校の制服はとてもかわいい、赤いチェックのスカートでピンクのシャツ、白いブレザーの胸には桜の紋章が入った校章
近所でも人気のある学校だ
なにより家から15分で行けるのは朝が弱い私にはとてもありがたい
「む~私たちクラス一緒だよ!ってかさっきの奴なんなの!?もームカつく!」
私がぼぅっとしている間にゆっちゃんはクラスを見つけていたみたい
「しょうがないよ私がよそ見してたんだもん」
「む~は悪くないよ!あっちがぶつかってきたんだから(`Δ´)」
そんな話をしながら無事入学式を終えて私たちのクラス、1-A組までやって来た
「おーお前らで最後だな、よーし取り敢えずくじ引きで席決めんぞ~ついでに俺はこのクラスの担任の倉山雅人(くらやま まさと)だ~んじゃお前らくじ引け」
「えー初日からくじとかついてなーい」
「ゆっちゃんと近くだといいな~(´ω`*)」
「むぅってやっぱり可愛いわ~!むぅ大好きよ~」
「私もゆっちゃん大好き~\(´ω`\*)」
この二人の笑顔で男子達がときめいたのは内緒のはなし
「私3番だ、むぅは?」
「ふぇん…38番だよ~ゆっちゃんと離れちゃったよ~(泣)」
「クラスは一緒なんだから泣かないの」
「うん………」
「よぉしお前ら席確認したら座れこら」
私の席は窓側の一番後ろ、いい席をとれたと思う
自分の運のよさを誇らしく思った
隣の人を見るまでは…………
……ッチ
(…ッチ?おかしいな聞き覚えがあるような?)
ゆっくりと右へと顔を向ける
「お前かよウサギ女」
「白月くん!?」
そう、あの顔と発言がアンバランスな白月くんが座っていた
「白月くん?私ウサギじゃないよ?むあだよ?」
「ふらふら、ピョンピョンしててウサギだろ」
ふらふら?ピョンピョン???
「そんなことしてないもん!」
「あーはいはい、んじゃな」
チャイムと同時に私の頭を撫でて帰っていく白月くん
「むぅ?今あいつに何もされなかった!?」
「うん…大丈夫だよ?」
「よかった~むぅに何かしたらただじゃおかないんだから!さぁ帰ろっか!」
「うん!ありがと~ゆっちゃん帰ろ!」
何故か不思議と白月くんに撫でられたところが暖かかった気がした
(気のせい………かな?)
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