第7話

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眠れなかった。酒の力を借りても、薬を飲んでも眠れなかった。脳みそが妄想と幻聴で混乱していた。 もう一人の私が恵美や旦那、綾に変わり、虫ケラのように笑う。 頭の中は地雷だらけだった。踏んだらボーダーラインを余裕で超えそうだった。 それとも、もうあっちの世界へ逝ってしまったんだろうか? 落ち着け、落ち着け……タブレットを取り出し、また呑み込む。早く用意しないと時間が――
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