第7話

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どうせここには貯金の為に使い古した、擦りきれた洋服しかないのだから、私の心と共に捨てていこう。 綾。……心残りは貴方だけ。賢い貴方なら、大人になって恋をした時に、お母さんの気持ちが分かるわよね? 好きな人に愛されたい女の気持ち。きっと分かってくれるわよね?  そして不甲斐無い男、お父さんがどんな男かも。 元気が許してくれるなら、きっと貴方を迎えに行くからね……綺麗な貴方は誰からも好かれるハズ。 それだけがお母さんの自慢よぉ?
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