第7話

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 ソファーにどさっと座り、テーブルの上を見ると、やはり昨日の出来事が現実だったと、目で納得した。 等々この書類と向き合う時が来た。 こんな日が早くもやって来るなんて、思いもしなかった。 もう随分と考えてきた事だ。 離婚届の横に置いてあるボールペンを手に取り、さらっと書き込んだ。 旧姓白鳥に戻る。お嬢様のようなこの苗字はお気に入りだった。また『はくちょう』のように生まれ変わるんだ。あの頃のように。
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