侵略…再会

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「そのあいつが今、この国に来ている」 「ああ、だから一時撤退ね」 そう言う事か。納得はしたが仕事を途中で投げ出すわけにはいかないでしょ。 「あいつは更に強くなってる、お前も『D』の持つ異名は忘れてないだろ?」 『D』デスサイズ 死神の異名を持ち異常なまでの強さを誇る一族の名前に入る文字。 「だけどそいつはそこまでの才能は持ってないんだろ?」 確か…一族の最高傑作と称されたのもつかの間で、年の離れた弟と甥っ子が長い一族の歴史上でも類を見ない程の才能に恵まれてるとか。 少し思い出すとどんどん思い出すな。 「弟が史上最高傑作になるらしい…が、だからと言ってあいつは決して弱くないぞ?」 それはそうだけど…あ!ヤバイ! 「…なあエルー、噂をすれば影、って言葉分かるか?」 「どういう意味だ?」 「人の噂をしたら噂の当人が現れるって言う俺の故郷のことわざなんだけど…」 多分もう遅いかも…なんかエルーの後ろの方から凄いスピードで近づいてくる人が見えるから。
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