七、悲劇の果てに

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「本当よく頑張ったな」 「…蓮也のお陰だよ。蓮也が助けてくれたんでしょ?」 「ああ。梨花から事情を聞いた時は正直、焦ったがな。もっと早く気付いてやれば良かった。悪かった」 「蓮也が謝る必要なんてないよ。気付く訳ないし、裏切ってしまったのは…事実で…」 「里桜」 蓮也はベッドへ座る私の身体を不意に抱き締め、腕の中へと抱き込まれた 本当に蓮也の腕の中は落ち着くし凄く安心する。だけど私…蓮也を裏切ったのに…抱き締められる資格なんてないよ…。
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