七、悲劇の果てに

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「…よく頑張ったな」 「…頑張…った…?」 蓮也の大きい手が私の髪に触れ、そっと撫でられる。その手が心地良くて腹部の痛みが心持ち和らぐ …蓮也の手久し振り 「丸二日、目を覚まさなくてな」 「…私…生き…てるんだ…」 「ああ、生きてる」 これは夢でもあの世でもなくてちゃんとした現実だったんだね。私、生きてるんだね どうして蓮也が傍にいてくれてるの?私のこと、蓮也が見つけてくれた? 「とにかく今は寝ろ」 「…あり…がとう…」 「礼等必要ない」 蓮也は私を寝かし付ける様にずっと頭を撫でてくれて、いつの間にかそのまま眠りに付いていた 蓮也が私の事発見してくれて、病院連れて来てくれたのかな。私の顔なんて見たくないだろうに… 有難う蓮也 いつも、私がピンチの時とか助けに来てくれて、本当に有難う。
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