七、悲劇の果てに

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「口の中は切ったりしてない?大丈夫?」 「……大丈夫」 「私も大概気が強いから、本当なら一発叩いてる所だけど蓮也が代わりにしたみたいだからもう十分」 「……っ…」 冷凍庫に入れてあった氷を袋へ入れ、ハンドタオルを巻き幼なじみの赤く腫れた頬へと宛がった すると幼なじみは大粒の涙をポロポロと溢し、肩を揺らしながら声を押し殺して泣き出す どう言う意味で泣いているのかわからないけれど、この涙が本物って事は十二分に理解出来た 貴女は貴女なりに悩んでいたんだね。これを期に優しい心を持って欲しい。
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