02.

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どうせここに来たのだって、興味本意か何かでしょ。 「だからって、簡単に話ちゃわないで下さい」 「ごーめーんーなーさい。でも、それだけじゃないのよ。貴方を心配して来てくれたからってだけじゃなくて――」 じゃなくて?  目を見てその先の言葉を待っていると、頬を緩める花保ちゃんは首を横に振る。 「ううん。またいつか、ね」 「え……」   気になる。 それに、転校生もいなくなったし、もっと花保ちゃんに色々言ってやろうと思ってたんだ。 でも、治まったばかりの発作がまた再発するのも嫌だから、それきり私は、考えるのをやめることにした。 「寝ます」 「ん。放課後になったら声を掛けるから。では、カーテンが閉まりまーす」 天井に敷かれたレールを走って間仕切りが出来ると、1人きりの空間で天井を見つめる。 「先生……」 「なぁに?」 「体育館では、ありがとう」 少し間が空いて、『どういたしまして』と柔らかい返事が返されると、そっと瞼を閉じた。  
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