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こうやって温もりを感じれる距離にいられたら、
どんな困難も乗り越えていけそうなのに
離れると、不安になる。
向居さんと一緒にいて、私とは離れ離れになる。
今以上に....辛い
「....帰るよ。しほりさんと一緒に」
辛い、辛い、現実。
「でも、ケジメをつけるために帰るんだ」
「俺と、彼女と、親父の問題も全部」
「そしたら、あずちゃん」
「って、あずちゃん?」
タローが何かを話していたけれど、私の耳には届いていない。
フラフラと足取りが保健室の外へと向いていて
これ以上話を聞いていたくなかった。
タローが私を好きでも、私がタローを好きでも、
超えられない現実があるんだって思った。
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