8・サヨナラ王子様

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真っ赤な顔しながら泣いている私って、 きっとブサイクだろうななんて思いながら私も叫ぶ。 「バカ!待っててあげるから責任とってよね!」 タローのバカ。 もう、信じるしかないじゃない。 タローなら、いろんな問題クリアしちゃうって。 向居さんの気持ちとか親の問題とか そんなの全部上手くいくかわからないけど。 でも、信じて待ってるしかない。 思いっきり走って、その胸に飛び込んだら 大きな腕に包まれて、くしゃって髪を撫でられた。 「ごめんね、辛い思いさせるけど」 申し訳なさそうに言うけれど 顔は爽やかスマイルで説得力はない。
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