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「じ、うさま」
服も脱いでいなかった慈雨様は、ソファに腰かけてこちらには一瞥もくれない。
ーー・・・終わっちゃった。
痛む体に鞭うって、下着とドレスを身に付ける。
部屋を出るときにも、慈雨様はこちらを見てくれない。
フラフラとした足取りで、部屋まで来ると。
急いでドレスを脱いで着替える。
手紙を残した方がいいだろう。
でも、便箋なんて持ってない。
使ってないノートでいいかな。
震える指で、言葉を綴る。
どうしようか。
なんて書けばいいのだろう。
早くしないと、時間がなくなる。
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