649人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーーーーーー
ーー・・・
「るーく、お散歩いくよ」
「ワンッ」
「元気だね」
あれから3ヶ月。
ーー・・・もうすぐ卒業式だな。
出なくても卒業認められるから、ラッキーだ。
ゆっくりとるーくを連れておうちの回りを歩く。
今でも、まだ。
忘れることなんてできない。
あんなひどいことされたのに
それでも
慈雨にぃが好き
思い出すだけで、心臓が甘く疼いて
それと同時に痛み出す。
溺れる。
苦しい。
自分の感情に飲み込まれる。
「ワウッ」
「……あ、ごめんねるーく」
いつの間にか立ち止まっていたみたいだ。
慈雨にぃはひめさんにプロポーズしたかな?
「……わ」
パラパラ
パラパラ
雨が降りだす。
最初のコメントを投稿しよう!