第7話

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アカネさんは真剣な表情で描き始める。 その表情は凛々しい。 ーー・・・やっぱり男性なんだな。 慈雨にぃ、ひめさんにプロポーズしたかな? もうすぐのはずだけど…… いつか、ちゃんと お祝いを心からの笑顔で言えるといいな それまでに、笑えるようにならなくちゃ。 「ーー・・・なにやってんの?」 「あ、いえ、ちょっと笑顔の練習を」 「悪魔か、口割け女みたいだからやめなさぁい。 っていうか、動かない!」 「はい、すいません」 ーーーーーーーー ーー・・・ 「おしまいよ、お疲れさま」 「……」 休憩をとりながらでも、4時間モデルを続けるのは疲れる。 筋肉が固まった気がする。 「ルウヒ、ちょっと寝てていいわよ」 こくり 緩慢な動作で頷く。 だって、疲れすぎて眠い。 すでに寝ているるーくの毛並みを撫でながら ゆっくりと目を閉じた。
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