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『だ……こ……』
『プリ……だれ……』
……夢でも。
慈雨にぃの声を思い出すなんて、バカみたい。
ペロペロとなめられる感触がある。
きっと、るーくが慰めてくれてる。
うん
うん
るーくがそばにいてくれるんだよね。
分かってる。
だいじょーぶ。
慈雨にぃのこと、好きだけど。
好きだから。
忘れなくちゃいけない。
慈雨にぃが幸せになれるように。
「ワンッ」
どんっと、体の上に何かが乗っかる。
「ひゃ、るーく、ビックリしたぁ」
目を開ければ、るーくが乗っかって尻尾をブンブンと振り回している。
可愛い、ワンちゃんって可愛いな。
ゆっくりと体を起こして、るーくを撫でる。
今何時だろ。
お腹すいちゃった。
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