第7話

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ーーーーーーーー ーー・・・ 「おかえりぃ」 「すいません、涙姫の足拭くものお借りしてもよろしいですか?」 「い……。 良か……ね~ルウヒ やっと飼い主がきてくれて」 「っく、っく」 どうしよう。 嬉しくて、嬉しくて。 涙が止まらない。 二人が何か話してて。 聴かないとって思うのに。 慈雨にぃから離れたくない。 この鼓動を感じていたい。 守られていると、確かに感じられる。 「っ、ぅ、なに、話してるですか?」 「ナイショ」 「ルウヒー ほら、これで足拭きなさい」 「ありがと、ございます」 渡されたタオルで足を拭う。 擦り傷はできてるけど大したことない。 「ワフッウ゛ー」 「るーく?どうしたの?」 人懐っこいのに、どうしたんだろう? 「バウッバウッ」 「??」 るーくの頭を撫でれば、ようやく落ち着きを取り戻す。 二人はまた話してる。 右耳から音を拾おうにもるーくの声に邪魔される。
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