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「ーー・・・ん?どうしたの涙姫?」
じっと見つめれば。
緩く頬を撫でられる。
ほぅっと息をつきそうになるほど、この手は優しくて。
だから、素朴な疑問が口をつく。
「な、んで、涙姫ですか?」
「……一応プロポーズするときはきちんとしようと思ってて。」
「るう、るうの方がいい。
慈雨にぃにるうって呼ばれた方がいい」
私は、慈雨にぃにるうって呼ばれる方が好き。
少し困ったように笑ったかと思うと、またアカネさんと内緒話を始める。
口を追っても小さすぎて読めない。
……暇
「るーく、わしゃしゃ」
足にじゃれついてくるるーくと遊んでいると。
回された腕にグッと力がこもる。
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