第7話

21/22
649人が本棚に入れています
本棚に追加
/166ページ
「愛してるずっとずっとるうのことを愛してる」 鼓膜を震わせる声 心臓まで震える。 「……はいはい早く籠の中に戻りなさい荷物はあとで送ってあげるから」 「ありがとうございますアカネさん」 「アカネさん……」 「ルーク、ルウヒにお別れしなさい」 「クゥン……」 寂しそうなるーくを撫でる ごめんね? ずっとそばにいてくれるって、私が言ったのに。 「るーく、ごめんね? でもね、るう、慈雨にぃのお嫁さんになりたい」 「るう」 驚いたような慈雨にぃに、振り向くと、気持ちを伝える。 「慈雨にぃ、あのね? るう、こんなだけど、お嫁さんにしてくれますか?」 「……もちろん」 「……慈雨にぃ、大好き」
/166ページ

最初のコメントを投稿しよう!