出稼ぎ物語２［街稼ぎ編］

目覚めの朝

（ああ､とても可愛い……じゃなくて！
確かにいやに似合ってるけど……そうじゃなくて！）

「う､うん……それ、まさか私服？」

冷静に訊いてはいるが、内心ではかなり混乱している、というか見とれているモノ。

そんなメイドな当の本人は、フリルのついたスカートをヒラヒラとさせて、笑顔で答えた｡

「違うよ～。これね、フワリータウンの制服なんだって!」

（なっ！なんだってぇ!?）